ファンド用語集FUND GLOSSARY

キャピタルコール(Capital Call)

Capital Call

キャピタルコール(Capital Call)とは、LPに対して実際の資金拠出(ファンドへの資金の振込)を求める手続きを指します。

ファンド設立時に出資約束金額(コミットメント)が定められますが、資金効率を高めるため、全額を一度に払込むのではなく、投資案件の進捗や運営資金の必要性に応じて段階的に資金を呼び出すことが一般的です。この仕組みにより、資金効率やIRRが向上します。

ベンチャーファンドでは、複数案件の資金需要が流動的であることから、比較的まとめて(ざっくりと)キャピタルコールを行うケースが多いのに対し、プライベートエクイティ(PE)ファンドでは、投資案件ごとにキャピタルコールを行うことが一般的です。

GPは資金が必要となった際に「キャピタルコール通知書」を発行し、LPは指定された期日までに該当金額を拠出します。
一般的な拠出期限は通知から2週間から1ヶ月程度ですが、契約ごとに異なるため具体的には組合契約の規定を確認する必要があります。

キャピタルコールはファンドの資金運用や投資判断の柔軟性を高めるために欠かせない仕組みです。