ファンド用語集FUND GLOSSARY

ファンドレイズ

Fundraise

ファンド用語集 カテゴリ: 基本用語ファンドレイズ

ファンドレイズとは、投資ファンドの設立に際して、GPが出資者(LP候補)から資金を募るプロセスを指します。

このプロセスでは、投資戦略やファンドサイズ、運用期間、管理報酬や成功報酬などの条件を記載した資料(プレゼン資料やタームシートなど)を用いて見込み出資者に説明を行い、その後、デューデリジェンスや条件交渉を経て、出資契約(LPA等)が締結されます。

資金募集は通常、一定期間内に複数回の「クロージング(出資受け入れ)」を設けて実施され、最初の出資受け入れを「イニシャルクローズ」、最終を「ファイナルクローズ」と呼びます。

なお、「ファンドレイズ」という言葉は、狭義にはイニシャルクローズまでの準備・募集活動を指すこともありますが、広義にはファイナルクローズまでの全募集期間を含む意味でも使われます。

また、ファンドの募集にあたっては、「適格機関投資家等特例業務」の届出(金融商品取引法第63条の3)が必要であり、特例業務届出者は毎事業年度ごとに、金融モニタリングシステム(FIMOS)を通じて事業報告書を電子的に提出する義務があります。

ファンドの出資者が一定数に達し、組合契約(LPA)が締結された後、GPは法務局に対して投資事業有限責任組合(LPS)の設立登記を行います。
登記が完了した後、組合名義の銀行口座を開設し、キャピタルコール(出資請求)を実施します。
LPからの資金が入金された段階で、初めてGPは管理報酬を受領できるようになり、ファンドとしては投資実行が可能となりますが、この一連の流れには組合契約締結日から一定の期間を要する点に注意が必要です。