ファンド用語集FUND GLOSSARY

バーンレート(キャッシュバーン)

Burn Rate

ファンド用語集 カテゴリ: 投資先企業

バーンレートとは、主にスタートアップ企業などで使われる指標で、一定期間(通常は月単位)における現金支出の速度を示します。(キャッシュバーンと言われることもあります)
経営者や投資家はバーンレートをもとに、現在の資金がどのくらいの期間で枯渇するかを把握し、資金繰りや資金調達の計画に活用します。
バーンレートには主に2種類あります。
グロスバーンレートは月間の「総支出額」を指し、売上などの収入は考慮しません。収入がゼロと仮定した場合の資金消費の速度を示します。
ネットバーンレートは、総支出から売上などの収入を差し引いた「実質的な資金減少額」を指します。売上がある場合はグロスバーンレートより小さくなり、収入が支出を上回ればプラスになることもあります。

このように、バーンレートは資金管理の重要な指標であり、事業の健全性を評価するのに役立ちますが、単に「バーンレート」という場合はどちらを指しているのか、文脈に応じて注意が必要です。

なお、バーンレートは「金額」で示す指標であり、「期間」を表すものではありません。
そのため、「バーンレート◯ヶ月」という表現は厳密には誤りで、この場合は「キャッシュランウェイが◯ヶ月」と表現するのが適切です。