ファンド用語集FUND GLOSSARY

ファンド決算書

Financial Statements

ファンド決算書とは、投資ファンドの経営成績や財政状態を出資者(LP)に報告するために作成される会計書類です。

通常、組合契約上は「決算報告書」として定義され、業務報告書、貸借対照表、損益計算書、附属明細書の4点から構成されます。
このうち、附属明細書には、投資先ごとの投資残高や評価損益、出資者ごとの出資状況、投資および売却の情報など、重要な補足情報が記載されます。

また、LPがパススルーにより損益を適切に認識できるよう、企業会計基準に基づく財務諸表や消費税明細などの参考資料が添付されるのが一般的です。

これらの決算書類は、業種別委員会実務指針第38号「投資事業有限責任組合における会計上及び監査上の取扱い」で公表されているひな型に準拠して作成されるのが通例です。

期末決算については、投資家保護等の観点から、公認会計士または監査法人による監査が義務付けられています。

法令上は年1回の決算書作成が義務付けられていますが、LPの要請に応じて、中間決算書もしくは四半期決算書を作成するケースも多く見られます。
こうした決算書の作成頻度や内容は、組合契約で定められています。