ファンド業界における「モデル契約」とは、経済産業省が策定・公表している「投資事業有限責任組合契約書(LPS契約)」の標準的なひな形をいいます。
LPにとっては、ファンドごとの契約書の構成がある程度統一されていた方が、内容を理解しやすく比較・検討もしやすくなります。
一方で、GPにとっては、ゼロから契約書を作るより手間やコストを抑えられ、複数のLP候補との交渉・調整をスムーズに進めやすいというメリットがあります。
こうした理由から、多くのファンドではモデル契約をベースにしつつ、必要に応じた調整を加えた形で組合契約を締結しています。
また、モデル契約には、条文ごとの趣旨や留意点を説明した逐条解説も公表されています。
ファンドレイズを行う際には、これらの内容をよく理解しておくことが重要です。